司馬遼太郎の作品より
「先日読んだ作品の中に関心を引く記事がありましたので、皆さんに紹介致します。」
話はそれますが、坊主という言葉は、他宗でも用いていたんですが、はじめは坊の主ですから尊敬された言葉だったのでしょう。ところが、後にキリシタンが布教のためにやってきて、 ―― とくに真宗坊主に対してだと思いますが ―― 坊主が邪魔だなどと、宣教師たちはロープやゴヤヘの報告書に盛んに書きます。ボンズという発音ですが、それがボスになったという説があります。得体の知れれない影響力を持つ人間のことをボスと言うのが、ヨーロッバではちょっとした俗語として流行り、やがて英語のほうに入り込んで、アメリカで広く用いられるようになったという説があります。ちょっと信じたくなるような説です。