伝聞風聞沈思黙考


池田先生は何処へ



 創価学会は11月18日、創立87周年を迎えた。

 この日の聖教新聞1面には、

・胸を張れ 万年までの平和の道 師弟で開けり 誓い果して

・苦楽をば わかち微笑母の舞 心王の都ヘ 人類を導き

・青春の そして広布の勝ち鬨を 後継よ上げゆけ 創価は王者と

 と、池田名誉会長が詠んだ意味の分からない和歌と、古い写真を掲載している。この写真をこれまで何度、聖教新聞で見てきたことか。池田氏の近影ではなく、昔のそれを掲載する理由が知りたい。

 それから6日後の24日テレビ東京系の経済ニュース番組「ワールドビジネスサテライト」 (WBS)で創価学会の特集を放映し。「独占
取材創価学会に異変!? 離反の動きが・・・」と題して、学会執行部と公明党への反対集会の模様である。

 主催者は、本紙でも紹介した『実名告発 創価学会「平和」を掲げTきた創価学会はなぜ変質したのか』(野口祐介・滝川清志・小平秀一著)の著者等が創立記念日の翌19日に60人ほどで開いた集会のようすである。

 参加者からは「現執行部は池田先生の人間主義・絶対平和主義に反している」 「先生は平成22年6月の本部幹部会を最後にお姿を隠され、最後にいつもなら『またね』と言うのに『さようなら』と言ったのはおかしい」 「先生は今どうきれているの?」などなど、姿を見せない名誉会長への恋慕と、理由を明かさぬ執行部に批判が噴出する。

 池田氏は89歳で、立派な名誉後期高齢者だ。スーパーマンや不死身人間ではあるまいし病気なら病気と、会員に知らせるべきだろう。それが出来ないのは「永遠に勝ち続けよ」 「勝利者であれ」と会員を叱咤してきた池田氏の自業自得かも知れぬが、その弟子を自負する原田会長が師匠の過ちを糺し、修正してこそ真の後継者である。

 この日、参加者の中には「会員は洗脳されている」 「このままなら学会本部の周囲を1周する人間の輪を作る」とまで。攻撃目標者を徹底尾行し、建物の周囲を取り囲む手法は、昔から学会の十八番である。

 それはともかく、ここまで隠し続けては「先生はすでに亡くなっている」との声も、まんざら否定できまい。武田信玄にならい最後の死はひた隠すのが池田氏の遺言か。(雀)

 

 

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