ツイッター  ここに注目 衆院選の関心どこに



排除」若者世代に響かず


 日本で浸透した交流サイト(SNS)といえば、短文投稿サイト「ツイッター」だ。直近、ツイッターの投稿が盛り上がりをみせた出来事は、10月の衆院選挙だった。選挙期間中の全国のつぶやきを分析したところ、「排除」 「国難」などのキーワードヘの反応が世代によって大きく違っていたことが分かった。

 NTTデータが日本中のツイッター投稿から「選挙」関連を抽出、それぞれのキーワードに言及した回数を調べて順位を付けた。言葉の使われ方が肯定的か、否定的かは問うていない。10月10日の公示前から同22日の投開票日後までのつぶやきを対象とした。

 世代別で大きな差が出たのが「排除」だ。

 「排除」は今回の衆院選のキーワードだ。9月29日、希望の党代表に就いた小池百合子東京都知事が記者会見で、民進党議真の同党合流について「安全保障や憲法観といった根幹部分で一致することが必要最低限だ」とレ、政策一致がなければ「排除する」と発言した。これが希望の党のイメージに影響した。

 ツイッタ一分析では「排除」は50代のつぶやきで129位、40代で127位、30代で147位だった。それより若い世代になるとトップ400に入らない。

 同じ傾向は「国難」にもあらわれている。9月25日、安倍晋三首相が衆院解散方針を表明した記者会見で「国難突破解散」と命名たことに由来するキーワードだ。

 「国難」を使ったつぶやきは「排除」よりも多かった。50代では62位、40代で0位、30代で80位に付げた。ただ、10〜20代でみると300位以下だ。

 「消費税」、はすべての世代のつぶやきでランキン上位だった。「選挙権」については、10代のつぶやきで33位、20代で43位となった。30〜50代ではトップ100にないキーワードで、ツイッターを使っている若い世代の意識の高さをうかがわせた。
     
 ◇注目ニュースにツイックー利用者はどのように反応したのか。いくつかのキーワードを使って「ネット世論」の動向を追います。

 

 

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