ダイヤモンド・ライフ編集部

 

市区町村魅力度ランキング2024【完全版】

ブランド総合研究所

西嶋治美:フリーライター

 

 

日本で最も魅力がある市区町村はどこか。今年の1位に輝いたのは?

毎年、注目を集める「都道府県魅力度ランキング」。そのランキングと同時に発表されるのが「市区町村魅力度ランキング」だ。昨年のランキングでは北海道の都市がトップに輝いたが、今年はどの地域が1位に選ばれたのだろうか。

 そのランキングのベースとなる『地域ブランド調査2024』の調査結果が10月13日に発表された。

 調査を行ったのは、ブランド総合研究所。この調査は、全国1000の市区町村及び47都道府県の計1047地域を調査対象に、全国の消費者3万4813人の有効回答を得て集計したもの(※)。2006年からスタートし、今回が19回目となる(都道府県の調査は2009年から16回目)。

 

昨年1位の札幌市が2位に後退

今年の1位に輝いた市区町村とは

2024年の市区町村ランキングは、昨年3位だった函館市(58.2点)が1位に選ばれた。2位は昨年1位だった札幌市(57.9点)、3位は京都市(52.3点)となった。

 函館市は、函館駅前東地区での再開発が進み、ここ数年間できれいに整備されている。観光客の満足度も高く、コンパクトシティならではの魅力が感じられる。

 ブランド総合研究所の田中章雄社長は、「函館湾沿いのホテルでは朝食に力を入れており、若者を中心に人気を集めている。特に、ラビスタ函館ベイや函館国際ホテル、センチュリーマリーナ函館は、『日本人に人気の朝食のおいしいホテルランキング』でも上位にランクインしている」と述べる。

 また、注目の躍進を見せているのが、4位の横浜市(51.8点)、8位の石垣市(46.3点)、17位の宮古島市(41.3点)、33位の富士河口湖町(32.7点)だ。特に山梨県富士河口湖町は、昨年の55位から大幅に順位を上げた。

 今年の都道府県ランキングでは、神奈川県が7位から5位に上昇しており、その中でも横浜市の評価が高まっている。

 田中社長は、「横浜市では大型テーマパークの開業が進行中。2024年4月には『MARK IS みなとみらい』が全面リニューアルオープンし、これまで以上に賑わいを見せている。横浜駅の大規模工事が完了し、アクセスが向上したことも大きい。横浜市の人気はしばらく続くのではないか」と推測。

 

訪れたい観光地が多様化?

20代の若い世代に人気な地域とは

また、魅力度ランキングと強い相関がある「観光意欲度」を見ると、ランキング上位の定番であった地域が順位を下げている。

 田中社長は最近の観光トレンドについて、「人気の観光地だけでなく、注目度が低かった地域の上昇が目立っている。新たな地域の特徴や魅力に興味を持つことで、『行ってみたい』と思える場所が多様化しているのではないだろうか」と分析する。

特に大分県は、20代の若者に支持されており評価が高まっている。温泉地では多様化が進み、湯煙を活用したプロジェクションマッピングを実施するなど、旅館やホテルがさまざまな工夫を凝らしている。

「大分県は、温泉業界の世代交代が進んでおり、ユニークな噴水ショーやイベントが注目を集めている。温泉組合の若返りが影響していると考えられる」と田中社長。

 かつて温泉は健康や癒しを求める施設だったが、現在では、レジャーなどの遊びの一環として温泉を訪れる意識へと変化していると言える。 

 

沖縄県の離島ブーム

プラス要因は飛行機の直行便

では、市区町村の上昇率ランキングを見てみよう。

1位は宮崎県日向市で、昨年の10.2点から15.0点へと4.8点も伸びている(伸び幅のランキングは本稿では掲載していない)。2位は佐賀県有田市で11.9点から16.5点に上昇、3位は石川県輪島市で25.3点から29.7点に上がった。

 上昇の理由には、昨年の順位が下がった反動も影響しているため、必ずしも目立ったプラス要因があるとは限らない。その中で、沖縄県の石垣市(46.3点)や宮古島市(41.3)は、直行便の増加が後押しとなり、評価が上がったと考えられる。

 田中社長は、「最近は『沖縄に行きたい』と言っても、地域が細分化される傾向がある。その理由は明確で、石垣島や宮古島に乗り入れる航空便が増加し、特に東京や大阪、名古屋からの直行便も増える傾向にあり、アクセスが便利になったことが大きい。これからもさらに人気が高まるだろう」と指摘する。

 これからも、地域の魅力を再発見する機運がさらに高まっていきそうだ

 

 

 

もどる