【発刊にあたって】
本年初頭、日蓮大聖人・立宗750年の大佳節の記念に、寺報「百圍」編集室から、是非とも出版物を刊行したいとの声があがり、全員一致でなんのためらいもなく、かねてより読者から寄せられていた、「寺報に連載された漫画を一冊の本にして欲しい」との要望にこたえる事に決定した。
早速、著者の中越師にその旨をお願いしたところ、「立宗750年の慶祝記念ならはお断りのしようがない。」と、気持ちよくご了解頂いたのだが、法務を割いて健筆をふるわれた様子を想像すると、勝手に決定し、簡単にお願いした事を反省するはかりで、本当に申し訳なく、また、有難い思いで一杯である。
本書は、寺報に連載された多くの作品の中から、今回4篇を選びまとめたものであるが、必ずや、読者の仏道増進の一助となり、正信の燈となる事を確信する。
立宗750年
平成14年御会式
寺報「百圍」編集室
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【著者の言葉】
この度、妙眞寺寺報「百圍」より、同誌に連載させて頂いた「大石ヶ原」が発刊の運びとなったことは誠に汗顔の至りです。16年前の昭和62年、妙眞寺執事さんより「寺報に何か解り易いマンガを描いてみないか?」との言葉に、暇に任せて承知のスタートだったのだけれど、当然のことながら素人仕事であり、その苦しさは予想だにしない中々のものでした。今、昔の原稿を見ていると相当にひどいものばかりで「これは描き直した方が良い。」とは思ったのですが元来の横着者でありますので結局恥を省みず元の原稿のままになっております。色々とご意見もあるとは思いますがそれはそれなりにその時に一所懸命のモノと御容赦下さい
また、最後になりましたが素人の不出来なるものを毎月目をつむつて寺報に載せて頂いた関係各位に御礼申し上げます。このマンガを描かせて頂き大変勉強になりました。最後にもう一つ「百圍」編集室の皆さんありがとうございました。
【著者紹介】
中越習道(なかごえしゅうどう)
昭和 26 年福岡県生まれ。昭和 38 年日達上人を師範として出家得道。
昭和 50 年京都仏教大学卒業。昭和 56 年神奈川県座間市に座間布教所を開設現在に至る。
昭和 62 年 5 月号より妙眞寺寺報「百圍」に連載を開始。作品には今回のほかに、日妙聖人と乙御前を扱った連載「佐渡へ」、仏教説話の短編など多数がある。