正信の種は清く強くまっすぐに
布教所の建立を目標に
菊池 昭通
みなさんこんにちは。ようこそ北の大地、札幌にお越しくださいまして誠に有難うございます。開催地を代表いたしまして、ひと言歓迎のごあいさつを申し上げます。
本日は、第42回日蓮正宗法華講全国大会が多数参加のもと、盛大に開催されましたことに深く感謝申し上げます。私は、昨年の金沢大会において所感発表させていただきました、名寄市覚知寺法華講の菊地と申します。2大会続けてこの場所に登壇させていただき、大変光栄に思います。
さて北海道は今、新緑のさわやかな季節を迎えておりますが、昨日から気温が高くなりまして、今日は帯広で37度という猛暑日になっております。これはきっと、みなさん方がこの大会に熱い想いをお土産として持ってこられたのではないかと思います。暑さに慣れない北海道民にとっては、身の危険を感じるほどです。
北海道は昨年、命名150年の節目を迎え、本年は令和という新時代とともに安心・安全の食と海外からの観光客、いわゆるインバウンドにおける観光産業をメインに新たな経済戦略を展開しています。
しかしながら一方では急速な人口減少による地域経済の低下、そしてJR北海道が一部の路線を廃止するなど、課題も抱えています。
北の大地に日蓮正宗の仏法の種が芽生えてから約120年の変遷をたどっており、現在は不幸にも本山・法人派・正信会・学会とそれぞれ分れてしまいました。しかし、どんな苦難かつ不幸な状態でも、正信の種は富士の清流のごとく清く強くまっすぐ向いて、やがて大輪の花となり後世、正信を貫いた僧俗に必ず引きつがれて行くと私は確信しています。
北海道教区は、現在3か寺であります。九州・四国を合わせたぐらいの広大な土地に、信者さんが散らばっています。過疎化の影響で信者さんの減少、および高齢化で寺院を維持するのが極めて難しい状況になっています。
そこで昨年の大会所感で私は札幌に次世代を担う正信会の住職を迎え、仮称でありますが「正信会札幌布教所」を建立したいとの決意を、みなさんにお伝えしました。
それには、金銭を含むいくつかの問題をクリアしなければなりません。数年後もしくは数十年後になるかもしれませんが、安心して正信の信仰ができる布教所を建立することが、私たち北海道の信者としての試練と使命だと思っています。
この思いが全国の正信会の新しい時代の息吹となって、今大会のテーマ「北の大地から正信の息吹を」につながると確信しております。簡単ではありますが、以上をもちまして歓迎のあいさつと、させていただきます。