ガイヤのひと声 

 

ソロ活

 

 最大9連休になった今年のゴールデンウィーク。コロナによる行動規制が緩和されたこともあって、久しぶりに実家へ帰省や、観光旅行を楽しまれた人も多かったのではないでしょうか。

 私は休暇を取れませんでしたので、渋滞に巻き込まれている車を見ても羨ましく思ってしまいましたが…。

 連休を楽しんだ人が空港や駅でテレビのインタビューを受けてお り、その中で「初めて 一人で計画を立てて、海外旅行をしました。 自分に自信が持てたように感じました」と言っていた若い女性が印象に残っています。

 私は若い頃から一人旅が趣味でした。北に行くか南に行くかだけを決めた目的地のない旅。夕方到着した場所でホテルを探し、見つからなければ車中泊。 今思い起こせば貴重な経験でした。

 以前は一人旅をしていると自意識過剰か、 「周りから淋しい人と思われていないか」など、やたらと他人の目が気になったものですが、今ではソロ活″ といって、ソロキャン プ、ソロ焼肉など、キャンプキや旅行、食事などで一人の時間を気楽に楽しむ人が増えているようです。

 そんなソロ活好きの私がテレビ番組欄で、 たまたま目に付いたのでが、江口のりこ主演の

「ソロ活女子のススメ 3」 (テレビ東京)と いうドラマでした。

 今回の舞台は東京神田の神保町。いわずと知れた有名な古書店街の話でした。

 店頭のワゴンに積まれた古本を目をつぶって選んでいる男性を見て、エスパーかと驚く 主人公。たまたま喫茶 店でその男性と再会した場面の会話が印象に残り、考えさせられま した。

 「さっき本を選ぶ時、 目をつぶっていましたよね。それで内容が分かるんですか?」 「あえて本のタイトルも内容も分からないまま手に取った物を買う。インターネットで買うと 閲覧履歴からAIが勝手に似たようなジャンルの本を薦めてくる。僕が次に買う本を見透かされているようで嫌じ ゃないですか。たまたま取りあげた本に人生を変えられるかもしれません。でも自分の好みだけで本を選んでいたら世界が狭まる感じがするんですよね。だ から頭で考えたら絶対に選ばないような本を わざと読もうと思って。価値観とか考え方とかが自分とは全く違うものに出会うから、 人生は面白いんじゃないですか。意見が違う人は敵じゃないですよね」 (要旨)と。

 どんな場合も、創意工夫をこらすより人生を豊かにすることができるという、人間の可能性を感じました。皆様はどう感じられたでしょうか? 

 

 

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